2026.02.03

マッチング事例

福井大学×エルパ デザイン思考ワークショップによる産学連携の取り組み

高校生の探究活動をサポートしている福井大学のGIAとエルパで、「エルパに若者を呼び込む仕掛けづくり」をテーマに、高校生を対象としたデザイン思考ワークショップを実施しました。
この取り組みでは、高校生が【利用者目線】でエルパの現状を捉え、課題の発見から解決策の提案までを実践的に体験。
地域企業・大学・高校生が連携する、新しい学びと共創の場となりました。

それぞれが抱えていた課題と、連携に至った背景

エルパは来館者層の固定化や若年層との接点づくりといった課題を抱えていました。
単にイベントを増やすだけではなく、「若者自身が関わり、愛着を持てる場をどうつくるか」が次のテーマとなっていました。
一方、福井大学では学生や高校生の探究的な学びを、より実社会と結びつけたいという思いがありました。教室の中で完結する学習ではなく、地域のリアルな課題に触れ、考えて提案する経験を通して、学びを「社会につながる力」へと高めたいと考えていました。
こうした両者の課題と想いが重なったことで、「若者にとってのエルパを、若者自身が考える」という
デザイン思考ワークショップの構想が生まれました。

デザイン思考ワークショップの内容

ワークショップの初日、高校生たちはエルパ館内を実際に歩きながら、利用者として感じる違和感や改善できそうな点を一つひとつ洗い出していきました。
日常的に利用している場所だからこそ見えてくる課題を、自分たちの言葉で捉えることからスタートしました。
その後、見つけた課題をもとに、個人やグループでアイデアを検討。
「もし自分たちがエルパをつくる立場だったら」という視点で、企画内容を整理し、企画書としてまとめていきました。
この過程では、エルパの理事長や常務、福井大学の学生が伴走し、考えを深めるための対話や整理をサポートしました。

最終日には、完成した企画をエルパの理事長・常務に向けてプレゼンテーション。
高校生ならではの率直な視点と柔軟な発想に対し、エルパ側からは具体的なフィードバックが寄せられました。

高校生から生まれた主なアイデア

・学生が気軽に利用できる学習スペースの設置
・若者や地域を巻き込むストリートイベントの開催
・全世代、海外来訪者にも対応したアプリの提案
・親しみやすさを高めるエルパ公式キャラクターの制作

これらの提案の中には、実際にエルパでの取り組みとして検討・実施が決定した企画もあり、高校生のアイデアがリアルな事業につながる成果が生まれました!

SDGsの観点

今回のこのマッチング事例は、以下のSDGs目標に貢献しています。

4. 質の高い教育をみんなに
11. 住み続けられるまちづくりを
17. パートナーシップで目標を達成しよう

地域企業・大学・高校生が連携することで、学びと地域活性の両立を実現した事例です。

まとめ

高校生の視点から生まれたアイデアは、ショッピングモールという身近な場所に新しい可能性をもたらしました。
企業と大学、そして若い世代が立場を越えて関わることで、地域の課題は「教えられるもの」から「ともに考え、形にするもの」へと変わっていきます。

エルパと福井大学による本取り組みは、次世代の学びと地域づくりをつなぐ、持続可能な連携の一例です。こうした小さな共創の積み重ねが、地域の未来を少しずつ動かしていきます。